Gaetano Vinaccia といえば何代も続いた伝統ある Vinaccia家 最後の楽器制作家で
有名なライオンヘッドモデルやドールヘッドモデル(ネックの先にライオンや人形の頭を飾ったマンドリン)
を生み出した当時著名な制作家で、この人でVinacciaのマンドリン作りが途絶えてしまったわけである。

とにかく Gaetano Vinaccia というだけで しかも最後のVinaccia家のマンドリン制作家ということで、
歴史的背景は充分に備わった楽器でマンドリンの持つ貫禄としては、ぴかいちであることは間違いないが、 
是非修理して音の とおり は確認してみたい楽器である

長い間探し求めていた、Gaetano Vinaccia の楽器がようやく入手することができ、
舞い上がって喜んでおります。

ブリッジも先ほどのページの楽器と同様、手の込んだ良い細工がしてある。
数々のコンクールでメダルをもらったことをラベルのデザインにたくさん入れているのがわかります。


ボディ全体はまるで楽器の色気を感じるほど美しい曲線に仕上がってます。
実に美しいボディーは楽器の仕上がりにおいても最高の芸術作品といえます。

Vinacciaのマンドリンづくりは現在作られているマンドリンのモデルを確立したことによって、
その後全世界で作られてきたマンドリンがこのモデルを採用し、8stringsの金属弦
マシンヘッドの採用による安定したチューニングなど、数々のマンドリンの発展の功績を残しました。
しかしながらこの Gaetano が最後の制作者となったことは、まことに残念なことで、
そんな意味もこめて、改めてこの楽器の存在に敬意を払います。

 オールド楽器、現行楽器、資料楽器、アンティーク楽器など主催者がこれまでに集めた楽器を是非ご覧下さい
マンドリン編
三大銘器メーカー
 4.ガエタノ ヴィナーチャ 
(Gaetano Vinaccia) 
 19世紀末~20世紀初頭?
 1911年製作