1949年製造のルイジ エンベルガー (Luigi Embergher)作
マンドラ・テノールっと言ってもルイジは1943年になくなっているので
その後継者であるドメニコ・チェローネ (Domenico Cerrone)の制作である
しかしながらそのラベルはルイジのときと同じ有名な女神に竪琴のラベルを使っている


同時期に手に入れたカラーチェ・マンドラ、クラシコAspとの比較写真
カラーチェと比べても決して、見劣りしないさすがはエンベルガーの貫禄です
音色は乾ききったエンベルガー特有の甲高い澄んだ音です、五臓六腑に染み渡る
何ともいえないすばらしい響き、これが本家の音を伝える音なのでしょう

ボディ内部横には
Domenico Cerrone e Laboratorio in Arpino
と書かれた印刷ラベルが貼ってあり、反対側にはEmbergher in Rome
と手書きでかいてあり、おそらくチェッローネのサインと思われる

マンドラのオールドは別のページにも書いたように滅多にでません。
おそらくマンドリンが数百本出る中でマンドラ1本出るかでないかというぐらいだと思います
中でもエンベルガーのこの高級タイプのマンドラは稀少品中の稀少品
10年に一度出るか、出ないかという掘り出し物で、優れものです
表面版は3カ所ほど割れていましたがオールドの修理を手がける
ベテランの専門店により見事に復元修理されて、手元に帰ってきました
フレットの間隔はエンベルガーのドラは元々弦長を長くとってあるので、切れやすく
現在のマキシマなどの弦に合わせて、やや短い目に、弾きやすい様
調整してもらい、現在のカラーチェのドラよりやや少し長い目に手直ししています
 オールド楽器、現行楽器、資料楽器、アンティーク楽器など主催者がこれまでに集めた楽器を是非ご覧下さい
マンドラ編
テノール
Mandola tenore
 5.ルイジ エンベルガー (Luigi Embergher)工房 
ドメニコ・チェローネ
 (Domenico Cerrone)作 [1891-1954]
 1949年制作 マンドラ コンサートタイプ