1999年制作のラファエレ カラーチェ2世の作品。
主催者の特別発注でクラシコAスペシャルと同等の材料を使って、マンドラとマンドセロを作って欲しいとの
要請にてできあがってきた内の、マンドロンチェロ。
エンベルガーとはまた違う、カラーチェ独特の音色でしかもドラに負けず劣らずすばらしく良く鳴ります。

これも注文して、日本で最終調整が終わるまで約1年ほどかかっており、しかも当初予定で秋に出荷予定であったが
作者の気に入った作品ができなかったとの連絡が入っており、納得する楽器ができるまで発送しないといった
マエストロの自信と信念を見せられました。
この作品には長年にわたるカラーチェの楽器づくりの誇りと自信が手に取るようにわかります。

引き易さから比べると、やや大振りな点が、エンベルガーより弾きづらいところもありますが、
弦長も両者を比べると、かなり違いがあることがわかります

そのため、その分ボリュームはしっかりと出ます。
クラシコのマンドリンに対抗?・・・本当は調和なのですが・・・・するには、
やはりクラシコのマンドロンチェロがぴったしです。とにもかくにもマンドラ同様すごいボリュームで鳴ります。



制作中のこの楽器です。手にしているのは Rafaele Calace 2世(50歳)1998年秋バックは彼のナポリの工房

こんなに焼け焦がして、材料を曲げていき最終的に磨きをかけるとあの美しい曲線を待ったボディーが仕上がってきます

 オールド楽器、現行楽器、資料楽器、アンティーク楽器など主催者がこれまでに集めた楽器を是非ご覧下さい
セロ・リュートモデルノ(リュートカンタービレ)
ローネ(高調)・ローネ(低調)・マンドバス

 Mandoloncello
 2.ラファエレ カラーチェ Ⅱ (Raffaele Calace 2゚)
 [(b.1948-]
 1999年制作 クラシコAsp
マンドロンチェロ (特別注文品)