《マンドリンとその関連楽器 用語解説》Paul Sparks著「THE CLASSICAL MANDOLIN」Appendix:Brief Definition より |
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No4.N-T | ||
〈 Neapoliotan Mandolin 〉(ナポリ マンドリン): | {ナポリ型は弦巻きがギターのようでない、楽器の上部に弦を巻き付ける金属棒が飛び出したタイプです。 カラーチェの弦 巻きを思い出していただきたい}マンドリンの標準形。 1835年頃ナポリのパスクアーレ・ヴイナッチャ Pasuquale Vinaccia によって開発された。 これは世界中で演奏されているマンドリンの多くの形の中で、ナポリ型が圧倒的に最も一般的である その結果、これが大抵単にマンドリンと呼ばれ、これ以上の改良の余地はないとされている。 |
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〈 Octave Mandola 〉(オクターヴ マンドラ): | Mandola 参照。 | |
〈 Octavin 〉(オクタヴン): | 非常に小さなマンドリンで標準の楽器と同じ調弦(調号)を用いるがオクターブ高い音がする。 高くて良く通る音がマンドリンオーケストラで役に立ち、 幾分ピッコロのような役割をしていて全体の音楽に甲(かん)高い風合いを与えている。 |
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〈 Piccolo mandolin 〉(ピッコロ マンドリン): | 最も一般的な調弦は標準的な楽器の4度上であったけれど、 ほとんど、どのような小さく高い調子のマンドリンでも表すのに使われた、少し曖昧な語である。 フルサイズの楽器を扱うには小さすぎる指を持った小さな子供に最初に尚も時々使われている。 {通常のマンドリンより小さい楽器すべてを総称し、ピッコロマンドリンと呼んでいたのであって、この大きさ、サイズを決めた楽器をピッコロとしたのではないようです} |
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〈 Quartini 〉(クァルティーニ): | 小さなマンドリンで標準的な楽器の4度上でマンドリンオーケストラの中で木管楽器のように使われる。 拡張した指板を持つ{高音部のハイポジを増やしてある高級タイプのマンドリン}コンサート用のマンドリンは クァルティーニと同じ音を作り出させたが、甲(かん)高い音と音色の明るさのためにクァルティーニを好まれた。 ラニエーリRanieriによればヴィナッチャVinaccia家によって開発された。 {日本ではクァルティーノと呼んでいるようですが、複数、単数関係なしにクァルティーニが正しいようです} |
クァルティーニの写真がネット上でこれとわかる写真が なかなか見つかりません唯一マンドリンとの比較写真が 出てましたので、お借りしました この楽器の入った合奏、演奏を何回か実際に聞いたことがありますが音量や実効果の乏しい楽器で、音域的にはマンドリンの高音域使った方が遙かにボリュームが有り、音の通りも有り、どちらかといえば視覚に訴える効果を求める演奏効果には適しているようです |
〈 Roman mandolin 〉(ローマ マンドリン): | {ローマ型はギターと同じ方式の弦巻きを備えたマンドリンでエンベルガーのマンドリンを思い出していただきたい} 多くの人にその完成された形として考えられている、標準型マンドリンの変形版。 1890年頃開発された昔のエンベルガータイプは狭くて少し丸い広い指板(バイオリンのような)で バス側は盛り上がったブリツヂで糸巻のついた渦巻き型のヘッドである。 |
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↓↑クラシコDのローマ型ヘッド | ||
↑エンベルガーのヘッド | ||
〈 Tenor mandola 〉(テナー マンドラ): | Mandoliola 参照 | |
〈 Terzini 〉(テルツィーニ): | クァルティーノに似た小さなマンドリンであるが標準型マンドリンより短3度高く調弦される。 ラニエーリはエンベルガーがこの楽器を作ったとしている。 |
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〈 Tuscan mandolin 〉(トスカーナ マンドリン): |
フローレンス・マンドリンとしても知られる。これはロンバルディア・マンドリンのように作られていた。 ピザーニ Pisani (1913:135-6)によれば、「最初の楽器はリベルト Lybert とマウリ Maurri によって、 ザックス Sachs (1913:252)はフローレンスマンドリンの全く違う定義を与えている。 多くの場合それらは18世紀にさかのぼって最初の情報源に見られる証拠資料と全く一致しないので、 |
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フィオレンティーノのホームページ
CircoloMandolinistico
Fiorentino
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